「ナイジェリア代表の来日中止が最終決定」   (6/12、ラゴス発AFP電) 


ナイジェリア代表は、直近の話合いの結果、スポーツ省の過度の公的干渉により、6月11日 の対日本代表との国際親善試合を中止した。

先週、ナイジェリアサッカー協会のサミュエル・カルー広報官が「世界中で恐れられているSARSウイルスではあるが、日本は安全であることを確認し、すでに日本への渡航許可を得ている」と発表していたのだが、SARSはその後世界中で500人以上の生命を奪った。

しかし、月曜日に新たな展開があり、NFAナイジェリアサッカー協会はSARSの脅威のために日本と試合する価値は無いと発表した。

サミュエル・カルー広報官はAFPの取材に対し以下のように答えた。
「試合は中止です。そして我々は日本に公式にこの決定を伝達しました。」
「我々は世界中で猛威を振るっているSARSウイルスに接触する危険を冒すことを望みません。」
「選手を生命の危機にさらすことを望まないため、我々はそのように考え直したのです。」

ポルトガルはSARSを恐れてすでに訪日を取りやめていたので、6月11日はポルトガルと親善試合を行います。

ナイジェリアはこの後はどう状況が変わろうとも、試合は行わないと発表。

しかし、もうひとりの当局者はAFPの取材に対して、「スポーツ省はこの週末に心変わりをし、資金不足のナイジェリア協会に150,000ドル(約1900万円)の出場料が入るはずだった試合に中止命令を出した のだ」と語った。

「全ては政府の妨害によってだめになった」と失望しているその当局者が語った。
「なぜ過度の干渉(妨害)をするのか、スポーツ省は心の無い組織のように思えた。」
さらに彼は次のように付け加えた。
「我々は日本でのプレーを望んでいた。しかし、事実、行くか行かないかを決定する権利は我々にはなかったのです」

ナイジェリアサッカー協会は(日本とは違い)、政府(スポーツ省)の管轄下にあり、公的な役人により拘束され、資金が与えられています。

・・・直訳のため正確な訳とは言えませんが、ニュアンスはお分かりいただけると思います。・・・

結局はナイジェリア政府のSARSに対する認識不足でしょうが、遠いアフリカで獲られる情報では仕方ないのかも知れません。それにしてもポルトガルは過去のこととして、代案の対戦相手にも断られるような契約(ナイジェリア協会を管轄しているナイジェリア政府にOKをもらっていたとは思えないマッチメーク)しかできないのでしょうか?
その上、日本に来るはずだった2ヶ国がAマッチを行うことになってるのですから、これはもう日本協会の大失態。キリンさんはさぞかし怒ってるのでは?
想像ですが、1900万円のギャラでナイジェリアを釣っていたとも思えます。
(某コメンテーター)

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