第8回 国民生活体育協議会長杯
日韓親善フットサル大会2005

−大会レポート−

 平成17年12月3日(土)・4日(日)にかけて、韓国は平沢市(ピョンテック市)新韓中・高等学校内体育館にて「第8回国民生活体育協議会長杯・日韓親善フットサル大会2005」が開催された。この大会は日韓のスポーツを通じた交流と友好の場を創るとともに、両国のフットサルの振興と強化を目的とし、合わせて市民レベルの親善をはかることを目的として毎年開催されている。今年で8回目を数えられたことは非常に喜ばしいことである。

 今回の日本からの参加チームは、第6回FDCカップ2005 決勝大会・優勝チームの「CAFURINGA SERA TRY FOOTBALL FIELD」。結成からわずか半年ほどながら、個々のテクニックと抜群の組織力で現在東京都1部リーグの首位を走るチーム。チームカラーはなんと言っても明るさ。2チーム目は、日韓親善フットサル大会出場権争奪杯で優勝し、韓国行きを手にした「CUUCHEE」。現在はみな別々のチームでプレーをしているが、気の合う仲間で結成されており暇を見つけては様々な大会に出場している混成チーム。キャプテン中丸選手を中心にチームが1つになると非常に味のあるプレーを展開するチーム。
 韓国チームは、今大会4チームが出場。まず、地元平沢(ピョンテック)市を代表する第6回文化観光都長官杯フットサル大会優勝の実績を誇る「京畿道・平沢」、この大会第4回の覇者「ソウル・ヨンソ」、また昨年の覇者でもあり、第7回生活生活体育全国フットサル連合会長杯・優勝など韓国国内でもフットサル専門チームとして名高い「ソウル・ガンソ」、今大会初参加となる「慶尚北道(ピョンサンプット)」は元韓国Kリーガーを擁する今大会台風の目になりそうなチームの4チーム。


CAFURINGA


優勝チーム:
慶尚北道


CUUCHEE


京畿道・平沢


ソウル・ヨンソ


ソウル・江西

 大会形式は、日本側2チーム・韓国側4チーム(計6チーム)を日本チームがグループリーグで当たらないよう、3チームずつに分け、リーグ戦(1チーム2試合)を行い、各グループの順位を決定する。その結果をもとに、各グループ同順位対決(順位決定戦)を行い全順位を決定するとし、試合時間は全試合20分ランニングタイムで行うという形式で行われた。

 大会初日の開幕カードは
「京畿道・平沢」vs「CAFURINGA SERA TRY FOOTBALL FIELD」。小宮山選手が「前半は動きに硬さがあった。先制点を取られたことも重なり、なかなか自分達のペースにならなかった。」と振り返るように、疲れのせいか硬さが見られた。しかし同点に追いついてからは常に試合の主導権を握り、終わってみれば7−3と危なげなく初戦を勝利で飾った。2試合目も後半菊地選手のゴールを皮切りに怒涛の攻撃力が爆発し、10−3と圧勝。グループリーグ2勝で1位。2位には1勝1敗で「ソウル・ヨンソ」。3位は2敗で「京畿道・平沢」という結果に。

 また毎年ジャッジに関しては危惧されていることであり、今大会でもキックインをキーパーに出してバックパスの判定を受けたり、スライディングの判定を巡り、日本チームが憤慨する場面が見られた。韓国国内ではルール等の浸透が非常に遅いという印象を受ける。今大会そういったジャッジによって、自らチーム内の雰囲気が壊れていき、最後まで勢いに乗れなかったのが「CUUCHEE」であった。初戦の敗戦のムードを断ち切れず、グループリーグ2敗で3位に。5位・6位決定戦に回ることに。2位は1勝1敗で「ソウル・江西」、抜群の強さが光った「慶尚北道」が2勝でグループリーグ1位となった。

 初日の夜から雪が降り始め、大会2日目の朝は軽く積もった雪と冷え込みが非常に厳しいものとなった。初日の結果をもとに5位−6位決定戦、「京畿道・平沢」vs「CUUCHEE」の試合から始まった。前日2敗同士で迎えたこの1戦。是非とも「CUUCHEE」は勝利が欲しいところ。前半ペースを掴んだのは「京畿道・平沢」。12分、13分と立て続けにゴールを奪い前半を終了。そして迎えた後半、1分に軽部選手、5分に長選手のゴールで2−2の同点に追いついた。しかし相手の個人技からゴールを奪われ再び1点差。ここで「CUUCHEE」はパワープレーに出る。早いパス回しで相手を翻弄し3−3の同点に追いつく。この勢いをとそのままパワープレーを続けるが、終盤にパスミスからボールを奪われ無人のゴールにシュートが決まり3−4に。その後何度かチャンスを作るが得点できずにタイムアップ。今大会「CUUCHEE」は1勝もあげることが出来ず6位で大会を終えた。
 3位−4位決定戦は韓国チーム同士の対戦。「ソウル・ヨンソ」vs「ソウル・江西」。両チームとも幾度と対戦したことのあるチーム同士の対戦となったが目まぐるしい点の取り合いとなった。まず前半「ソウル・江西」が8−2でリードして折り返した。しかし後半ペースはガラっと変わり、「ソウル・ヨンソ」が残り4分前に遂に同点に追いつき8−8となる。試合は白熱し、お互いが入り乱れるシーンも見られた。最後は「ソウル・江西」が10−8で粘り勝ち。見事3位に輝いた。
 優勝決定戦は 初日のグループリーグ1位同士の対決、
「CAFURINGA SERA TRY FOOTBALL FIELD」vs「慶尚北道」序盤CAFURINGAが何度かチャンスを作り出すがなかなか点を取れない。そんな中前線へのループパスをダイレクトで振り向き様にシュートを決められ0−1。CAFURINGAも15分橋田選手の個人技から鮮やかなゴールが決まり1−1の同点。しかしすぐさま強烈なシュートがゴールネットを揺らし1−2とされ前半をビハインドで終える。後半に入ると膠着状態が続くが10分、14分にゴールを奪われ1−4。ここでCAFURINGAはパワープレーを仕掛ける。お互い1点ずつを加え、そのあとはなかなかゴールを奪うことが出来ない。パワープレーも功を奏さずタイムアップのホイッスルが鳴った。2−5で慶尚北道が初出場ながら、個々の能力の高さを見せつけ日韓親善初優勝を飾る。これで2年連続韓国チームが優勝に輝いた。
 終了後に「日本選抜」vs「韓国選抜」と題して親善試合が行われ、時折両チームが見せる華麗なプレーに日韓を超え会場全体が盛り上がりを見せるなど和やかなムードの中行われた。親善試合終了後閉会式・表彰式が行われ、韓国チーム、日本チームが入り乱れてお互いの検討を称え合い記念撮影会を行った。

 今大会は韓国チームが
全体的に非常に若いチームで大会に臨み、これからの成長が楽しみであるという印象を受けた。個々の能力が非常に高く、フットサルが浸透すればするほど韓国は更なるレベルアップを遂げることだろう。今後の活躍が期待される。優勝した「慶尚北道」に限って言えば、体格からも日本チームを圧倒していた感がある。ボール回しなども非常に滑らかであり、チームでも、個々でも戦況を打開できるだけの力を兼ね備えていた。 
 今回参加した日本の2チームは口々に「非常に悔しい」とコメントしていた。事実、フィジカルが強い韓国チームに頭を悩ませていた。日本は現在フットサルにおける環境が韓国よりもいいということは明らかである。そうであるならばやはり「勝利」という2文字が持つ重みを参加選手たちは感じていたことだろう。2年連続で韓国チームが優勝して幕を閉じた日韓親善フットサル大会。来年こそは優勝を取り返したい。来年どんなチームが参加するのか想像するだけでも、胸が熱くなるのを覚える。

日韓親善フットサル大会は来年も開催の予定! 詳しくはお気軽にセリエフットボールネットまでお問合せ下さい。
あなたのチームにも出場できる可能性はあります!
強豪に挑むもよし、自分たちも実力を試すもよし、 歴史ある大会にチームの名を刻んでみませんか?
みなさんのご参加をお待ちしています。

■大会のスナップ集

韓国仁川空港到着!少し疲れ気味?

観光で訪れた景福官

景福官にて記念撮影

初日チーム親睦会での乾杯

会場の新韓中・高等学校。外は雪景色!


開会式風景


開会宣言する韓国代表選手

アップ前にミーティングするCAFURINGA

試合前には両チーム揃って記念撮影

試合に向けエンジンを組むCUUCHEEベンチ

壁はとにかく怖い・・・

韓国チーム同士でも激しく詰め寄る場面も

決勝戦に行われた記念品交換

ハーフタイムのCAFURINGAベンチ

入賞チームに送られるトロフィー

準優勝したCAFURINGA

優勝した慶尚北道

日本チーム総勢21名で記念撮影

■日韓親善フットサル大会 開催の歴史

 第1回大会 (期日:1998年10月31日(土)、会場:洪川・フットサル競技場)

        優勝:ヨンソ(KOREA)、準優勝:大広ケリマッセ(JAPAN)

 

第2回大会 (期日:1999年12月11日(土)〜12日(日)、会場:ヨンチョン初等学校・室内体育館)

        男子/優勝:カスカヴェウ(JAPAN)、準優勝:ヨンソ(KOREA)

        女子/優勝:ヘブロン(KOREA)、準優勝:パラレッズ(JAPAN)

 

第3回大会 (期日:2000年10月28日(土)〜29日(日)、会場:漢陽大学校・室内体育館)

        男子/優勝:ウイニング・ドッグ(JAPAN)、準優勝:アンサン(KOREA)

        女子/優勝:パラレッズ(JAPAN)、準優勝:ヘブロン(KOREA)

 

第4回大会 (期日:2001年12月1日(土)〜2日(日)、会場:アンサン市・ガムゴル室内体育館)

        優勝:ヨンソ(KOREA)、準優勝:PELE(JAPAN)

 

第5回大会 (期日:2002年11月16日(土)〜17日(日)、会場:冨川市・室内体育館)

        優勝:森のくまさん(JAPAN)、準優勝:ガンソ(KOREA)

 

第6回大会 (期日:2003年12月6日(土)〜7日(日)、会場:冨川市・室内体育館)

        優勝:BFC KOWA(JAPAN)、準優勝:ガンソ(KOREA)

 

第7回大会 (期日:2004年12月11日(土)〜12日(日)、会場:冨川市・室内体育館)

        優勝:ソウル・ガンソ(KOREA)、準優勝:L.M.F.C(JAPAN)

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